ドキュメンタリー「A」&「A2」

A [DVD]

A [DVD]

A2 [DVD]

A2 [DVD]

レンタルショップで借りて来て、今日見たDVD。地下鉄サリン事件後のオウム真理教に関するドキュメンタリー映画。中立の立場で、淡々と撮られている。
「A」は、オウム真理教の広報担当者に密着した形で、次々に明るみに出てくる教団関係者の犯罪やマスコミ報道に戸惑う、信者たちの姿が映し出されている。なぜ、それでも信仰するのか。何を思って教団にとどまり続けるのか。
「A2」は、教団と地域住民との関係がメイン。教団施設に不安を感じる住民、断固反対する住民。最初は強く立ち退きを求めていたのに、だんだんと交流が深まり、不思議な関係が築かれていく地域。信者の健康を心配したり、見聞を広めよと本を差し入れしたり、冗談を言い合ったり、出て行くときに寂しがったり。そんな気持ちになった自分自身に戸惑う住民たち。
この2作品は、本当に見たほうがいい。
みんな見たほうがいいと思う。
こんな今の日本の社会ってどうなの?と思う。
信者やマスコミや地域住民や警察関係者の姿に、こみ上げてくるものがある。
今すぐじゃなくても、とりあえず「へえ」ぐらいにでも気にとめておいてもらって、また別のところで評判を聞いたときに、思い出して手にとってもらえたらいいな。
あと、笑ってしまう部分もいろいろとある。
重い気分だけで終始する作品ではない。