バレエ「シルヴィ・ギエムの《愛の物語》」

会場:東京文化会館大ホール B席3階 舞台正面
演目:Aプロ「真夏の夜の夢」「マルグリットとアルマン(椿姫)」
振付:フレデリック・アシュトン
(キャスト&演奏者は記事の最後にあります)

座席は、ステージからは遠くなってしまうけれど、まあ5階まであるうちの3階だし、正面方向から見られたので、見やすくて良かったと思う。

真夏の夜の夢」は、東京バレエ団初演。
吉岡美佳さんのタイターニアが綺麗というか可憐というか、良かった。
ロバの頭になってしまったボトムにほれ薬のせいで夢中になってしまい、ロバ相手に、真面目に優雅に踊ってしまうタイターニアが、おかしい。
男女四人の絡み合ってしまった恋模様も、コミカルで可愛らしかった。
森の妖精たちの衣装と、舞台の床の色が同じ色(青と緑と白が混ざったような)で、幻想的だった。
少年合唱団の澄んだ歌声も、妖精の世界という雰囲気を盛り上げていていた。


「マルグリットとアルマン」、ギエム美しい。
隙の無い踊り。何であんなふうに、ふわりと静かに体を動かせるのかしら。
ストーリーは「椿姫」をもとに、病床についているマルグリットの場面から始まった後、時を遡って、アルマンとの出会いと別れが途中に描かれて、最後また冒頭と同じ場面に戻り、マルグリットの最期となる。
これが、短かったなあという印象。もう少し見たかった。まとまっている構成なんだけれど、物足りない感じ。まとまっちゃった、という感じも。

主なキャスト&演奏

真夏の夜の夢
<タイターニア>吉岡美佳
< オベロン >後藤晴雄
< パック > 中島周
< ボトム > 高橋竜
< ハーミア >高村順子
ライサンダー>古川和則
< ヘレナ > 長谷川智佳子
デミトリアス>木村和夫
他、東京バレエ団

「マルグリットとアルマン(椿姫)」
<マルグリット> シルヴィ・ギエム
< アルマン > ニコラ・ル・リッシュ
<アルマンの父>アンソニー・ダウエル
< 公 爵 >  ルーク・ヘイドン

指 揮 :アレクサンダー・イングラム
ピアノ :フィリップ・ギャモン(「マルグリットとアルマン」)
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
合 唱 :TOKYO FM 少年合唱団(「真夏の夜の夢」)