「エトワール」

エトワール デラックス版 [DVD]

エトワール デラックス版 [DVD]

レンタルショップで借りてきて、今日見たDVD。
パリ・オペラ座バレエ団の舞台裏を写したドキュメンタリー映画
クラシック・バレエモダン・バレエも公演するパリ・オペラ座のダンサーたちの、バレエに対して強くて熱い思いが伝わってくる。
途中途中で挿入される舞台映像も美しいけれど、練習場面も優美。そして壮絶。
バレエ学校の頃からのストイックな生活。成績不良なら退学。卒業できても入団できるかどうか。そして入団した後の階級制。成功をしても、怪我などの挫折。
付属のバレエ学校では学業も重んじる。踊れなくなったときの為に。
リフトされる女性ダンサーの不安や、母親になるのは引退してから、という考え方。出られるかわからない公演の為に、毎日代役の練習をし、ノートに細かいメモを取っているダンサーの姿。
狭い世界。バレエ学校からのずっと同じ人間関係。子供に戻ってふざけあえる仲間でもあり、完全には心を許し合えないライバルでもある。
この作品の解説をして下さい、と言われ「芸術に解説は必要ない」と答える振付家ベジャール。「目が見えない人になんと説明しますか?」と食い下がるインタビュアー。
印象的なシーンばかり。約100分間、食い入るように見てしまった。ベジャールバレエ団のドキュメンタリーよりも、個人的にはこちらのほうが好きだと思った。ダンサーの辛さや喜びが良く伝わってくる作品。