「戦場の夏休み」

戦場の夏休み [VHS]

戦場の夏休み [VHS]

レンタルショップで借りてきて、今日見た映画。
2002年12月、戦争前のイラクに行って「笑うイラク魂」を撮った監督が、そのときに出会ったイラク人のもとを尋ね、2003年の夏、妻と7歳の娘(フミちゃん)をつれて、イラクに行って撮ったというドキュメンタリ映画。
印象に残ったシーン。かなり内容にふれるので、これから見るから知りたくない、という方はご注意を。でも、ドキュメンタリーでネタばれってそんなに気にならないとは思いますが。
アルコールの飲みすぎで肝炎になったというイラク人に、監督が「イスラムでは飲酒を禁じているのでは」というと、ちょっと黙った後、そのイラク人「キリスト教でも禁じている(でもキリスト教徒も飲む)。イスラムキリスト教徒も、同じ」というところ。
近くで銃声。少しも動じず、記念撮影を続ける奥様とフミちゃん。そんなふたりに監督「何の音かわかってるの?」、奥様「わかってる。(でも)私たち撃たれる?」。フミちゃんは戦車に興味津々で、覗き込んだり、さらには中に入ろうとして、さすがに監督に止められる。
イラクで「ちびまる子ちゃん」が放映されていることに驚き!あと、遊園地が夜しか開かないことにも。理由は昼間は暑いから。
前作ではサダム・フセイン最高だと言っていた人たちがほとんど、フセインがいなくなって良かった、と言っているところ。前は本心を言えなかった。言ったら首をはねられる。
前作を見ていないので、どうかな、と思ったけれど、前作のシーンが途中途中で挿入されていて、この半年間での変化がわかりやすかった。
登場した人々のほとんどは、サダム政権よりも、今の方が良いと言っていたけれど、これは2003年のフィルム。混乱が未だ収まらない今現在はどう思っているのか、それも訊いてみたい。