「ピンポン」

「ピンポン」は、すごい好きな映画。
友達がTSUTAYAで借りてきてみようかなというので、持っていると言ったら是非貸して欲しい、ということだったので、貸してしまう前に自分でももう一度見ておこうと思って見ました。貸すとしばらく返ってこなそうなので。来週「さまぁ〜ずライブ3」を返してくれたら、引き換えに貸してあげようっと。
最近クドカン作品ばかり見ていますが、こうしてみると、そのなかにあってこれは地味。
ARATA演じるスマイルは卓球の才能に恵まれながらも、自分のヒーローであるペコを超えたくなくて、自分の実力から目を背け続けている。一方、窪塚洋介演じるペコは、スマイルの大きすぎる期待にプレッシャーを感じて、真面目に卓球に取り組めないでいる。
そんなふたりの成長と、まわりの選手たちの物語。
努力型のペコと才能あるスマイルの物語だというレビューを見たことがありますが、私としては、それは違うと思います。
ペコにはずば抜けたセンスがある。
センスに胡坐をかいてしまったペコと、ペコみたいになりたいと努力をしたために、その才能が磨かれたスマイルの物語。私はそう思います。
結局どちらもかなりの才能がある。ただ、努力をしたかどうか。
完全に努力だけの人間としては、ちゃんとアクマという人物が出てきます。努力型といっても、ドラゴンほど努力していたとは思えませんが。ドラゴンも努力型に近いのかな。
ペコとスマイルの関係。成長と挫折。努力と才能。勝者と敗者。いろんな要素が詰まっている映画。
名シーン・名台詞だらけで、どこが好きだとか簡単に抜き出せません。
ただやっぱり、最後の試合の感じは最高。

ピンポン [DVD]

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