マシュー・ボーン「SWAN LAKE」

Bunkamuraオーチャードホール S席1階14列目 中央下手寄り
演出・振付/マシュー・ボーン
音楽/ピョートル・チャイコフスキー
出演/ニュー・アドベンチャーズ

主なキャスト

<ザ・スワン/ザ・ストレンジャー> ホセ・ティラード
< 王 子 > ニール・ウエストモーランド
< 女 王 > キャンディス・エヴァンス
< 執 事 > ピーター・ファーネス
<ガールフレンド> ソフィア・ハードリー
<幼年の王子> サイモン・カレイスコス

今シーズン日本公演二日目。
昨年は、気になりつつも行けなかった本公演に、今年こそはと行って来た。映画「リトルダンサー」のビリー少年の未来を見るような気分も少し有り。
席は良い方だったと思うけれど、もう少し座席に段差があってもいいと思う。すぐ前の人の頭に少し舞台を遮られていた。
公演自体には、感動。
バレエのことは詳しくないので、印象に残ったことを、自分が勝手に感じたままに箇条書き。
女王、美しい!そして迫力。
キュートなガールフレンド。その愛らしい仕草についつい笑ってしまう。無邪気な振舞(王室では下品)
王子の、母親に対する求めても得られない愛。その哀切。
人生に絶望し自殺を考えていたはずの王子、公園でザ・スワンと踊った後の、生きていることへの素直な喜びの表現。ここでまず感動。
ザ・ストレンジャーに心乱される王子。パートナーと踊っていても気はそぞろ。
ガールフレンド、買収されて誘惑しただけはずの王子に対する想い。振り払われる手。ここ切なかった。
ザ・ストレンジャーと女王の踊り。王子の二人への愛憎。周囲の人々に笑われているような錯覚(?)。強迫観念。錯乱。
そしてガールフレンドのラスト。悲しい。
王子への治療行為。女王とナースたちの大きな影。
ひとり残された王子の部屋に現れて踊るスワン達。客席に背を向け、一斉に王子のベッドを振り返るところの恐怖。
王子をかばうザ・スワン。襲い掛かるスワンの群れ。二人の最期。
死んでしまった王子のことを、ようやく抱く女王。
ベッドの背後に浮かび上がる、王子とザ・スワンのシルエット。ようやく結ばれたふたりの魂。


本当に、観終わっての感想は、感動のひとこと。そしてとても楽しかった!主に前半のコミカルなシーンが。でもそれが後半の悲劇につながり、よけいに辛くもなるのだけれど。違うキャストでも観てみたい。
ただ、王子がザ・スワンに惹かれるのは素直に理解できたけれど、ザ・スワンにとって、王子のことを、命を投げ出しても守りたいと思わせたのがなんだったのかが、よくわからなかった。王子のまっすぐな想いに応えということなのかな。
オフィシャルサイト社労士の試験合格をCDで突破しよう!