星新一「宇宙のあいさつ」

宇宙のあいさつ (新潮文庫)

宇宙のあいさつ (新潮文庫)

今日読み終わった本。
高度な文明ながら、なぜか無気力な人々の住む星や、荒れ果てた大地に深いワケがある星、地球にある恐ろしいものを送りつけたと通信してくる星、などが登場するショートショート35篇を収録。あとがきも収録。ここまで読んで作品が完結。

読み終わって、ええ〜っ?!そんなオチ?という感想をもったのが、ショートショート「リンゴ」。いやはや。他に何て言っていいのかわからない。読了後、タイトルを再確認して、また笑ってしまう。ちょっと脱力。
あったらいいな、と思ったのは、「景品」に登場するマシーン。サービス券の類を入れると、カウントしながら管理してくれて、景品と交換できる枚数がたまると教えてくれる。財布の中が、すぐにサービス券やポイントカードでいっぱいになってしまう私としては、有ったら非常に便利な代物。ああいうのって、気が付いたときには有効期限が切れてるんだよな。実用化されたら(無理!)需要は多いだろう。でも、このストーリーにも思いがけない結末が用意されていて、マシーンだけでなく、ショートショートとしても好きな作品。こんなことになるんだったら、やっぱりいらない!