スペイン情熱のバレエGALA

会場:東京国際フォーラム ホールC S席 2階14列(2Fでは5列目)下手側
<プログラム>
  【第一部】
1. ロラ・グレコ、マリア・ビボー、マイテ・バホ、ガラ・ビバンコ、ナニ・パニョス、ラファエル・エステベス
 音楽:組曲コルドバ1830年代の作曲家不詳のボレロ、パーカッション、宴会/振付:ロラ・グレコ、ナニ・パニョス、ラファエル・エステべス
2.タマラ・ロホ、イゴル・ジェブラ/「海賊」のパ・ド・ドゥ
 音楽:ドリゴ/振付:マリウス・プティパ
3.アンヘル・コレーラ/Caught
 音楽:ロバート・フリップ/振付:デヴィッド・パーソンズ
4.タマコ・アキヤマ/砂上(ソロ)
 音楽:マリア・デル・マル・ボネ/振付:ナチョ・ドゥアト
5.ゴジョ・モンテロ/Come again(舞台"モリア"より)
 音楽:ジョン・ダウランド/振付:ゴジョ・モンテロ
6.ホセ・カルロス・マルティネス、ラウラ・オルミゴン/黒鳥(白鳥の湖、第三幕より)
 音楽:ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー/振付:マリウス・プティパ
  【第二部】
7.タマラ・ロホ/イサドラ・ダンカンブラームスの5つのワルツ
 音楽:ヨハネス・ブラームス(フィリップ・ガモンによるピアノ生演奏)/振付:フレデリック・アシュトン
8.イゴル・ジェブラ/白鳥XXI
 音楽:カミーユ・サン=サース/振付:イゴーリ・エブラ
9.ミゲル・アンヘル・ベルナ、マイテ・バホ/調和(ムデハルより)
 音楽:セゲル、ラペーニャ、ベルナ/振付:ミゲル・アンヘルベルナ
10.ラウラ・オルミゴン/私なりに
 音楽:エンリケ・グラナドス/振付:ヴィクトリア・エウヘニア
11.ホセ・カルロス・マルティネス/粉屋の踊り"ファルーカ"(三角帽子より)
 音楽:マヌエル・デ・ファリャ/振付:レオニード・マシーン
12.アナ・ラグーナ/オー・ソーレ・ミオ
 音楽:ルチアーノ・パバロッティが歌うナポリ民謡/振付:マッツ・エック
13.アンヘル・コレーラ/シオマラ・レイエス/「ドン・キホーテ」のパ・ド・ドゥ
 音楽:ルードヴィッヒ・ミンクス/振付:マリウス・プティ

愛・地球博スペインパビリオンプロデュースのガラ公演。会場で配られたプログラムでは、タイトルが「華麗なるスペインバレエGALA ボレロ・スペイン古典バレエから現代まで」となっていた。
とっても楽しめる、良い公演だった。これでS席8000円はお得!
印象に残ったところ。
「海賊」のタマラ・ロホ、3回転〜4回転のフェッテが何度も入って爽快!しかも、少しも難しいことをやっているように見えないという素晴らしさ。びっくり。
アンヘル・コレーラの「Caught」は、フラッシュのように強い一瞬のスポットライトの中で、飛んでいる姿が浮かび上がる作品。移動するライトに合わせて、アンヘルがずっと飛翔しているかのような目の錯覚を起こす。不思議で素敵。これ、少しでもタイミングや位置がずれたらうまくいかないよなぁ。さすが。
「黒鳥」は、先にタマラが凄いフェッテを魅せてくれてしまったので、いまいち物足りなく思ってしまったけれど、最後のリフトは黒鳥の勝ち誇った雰囲気が良かった。
第二部、ステージにはタマラとピアニスト。薄いピンクの衣装を着て、同色の紙ふぶきを撒き散らしながら踊る姿がキレイ!すこし狂気を感じた。桜を連想したからかも。桜→狂気は日本人的な発想なのかな。
イゴル・ジェブラの「白鳥XXI」、最初は音楽がなく、ずっと無音のまま踊るのかと思ったら途中から音楽。タイトルを知らなくても、羽を動かすような腕の動きで白鳥とわかると思う。男性版「瀕死の白鳥」のような。
「調和」は、ずっとカスタネットを演奏しながらの踊り。どうして踊りながら、ちゃんと間違わずにたたけるんだろう。会場はずいぶん盛り上がっていたけれど、ちょっと長かったなぁ。
アナ・ラグーナの「オー・ソーレ・ミオ」両脇を男性に抱えられ、足をばたばたしているのがおかしかった。
そして、「ドン・キ」アンヘルが高速回転!何回転してたんだろう。凄かった。帰りの電車の中で「アンヘル・コレーラ、早送りみたいだった」と言っている人がいて、笑ってしまった。
行って良かった〜。凄いものを見てしまった!という演目の連続だった。感動!
カメラが入っていたようだけれど、どこかで放映したりするのかな。愛・地球博関連だし、可能性はありそう。ひっそり期待しておこう。
http://www.tate.jp/gala.html