東京バレエ団「ベジャールのアジア」

会場:東京文化会館大ホール S席 1階7列中央付近
演目&主な出演者:

舞楽
振付:モーリス・ベジャール
音楽:黛 敏郎
出演:大嶋正樹、小出領子、長瀬直義、高村順子、横内国弘、高木綾

「バクチⅢ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:インドの伝統音楽
シャクティ>井脇幸江
< シヴァ >古川和則

中国の不思議な役人
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ベラ・バルトーク
<無頼漢の首領>後藤晴雄
<第二の無頼漢−娘>小笠原亮
ジークフリート>中島周
< 若い男 >西村真由美
<中国の役人>木村和夫

三演目の公演「ベジャールのアジア」を観に行ってきました。
席は前の方だけれど、良かったです。前に背の高い人がいたらつらかったかもしれません。
どれも不思議な感じで楽しめました。
舞楽」の大嶋さんの神がかり的な演技、良かったです。対して巫女役の高木さんは魔力に欠ける印象でした。
「バクチⅢ」、シヴァ夫妻が顔の輪郭を黒くなぞっているのは、神だという象徴でしょうか。インドの神様って、肌が青いですよね。それと同種?
中国の不思議な役人」、木村さんは「不思議」というか不気味。タイトルに違和感。不思議なんて生易しいのもじゃないでしょう。殺しても殺しても死なないのですから。そしてラスト、あれで満足しちゃったのですね。そんなものでよかったのかー、と思うと同時に、そんなもののために死ななかったんだと考えると、執念って恐ろしい、と思いました。娘役の小笠原さん、最初は怖かったですが、段々悲しい感じがしてきて良かったです。