書籍

小池真理子「贅肉」

今月読んだ本。 短編集。 どこかにありそうな日常。サスペンス。 表題作の「贅肉」と「どうにかなる」は、本当に誰でも、私でも・・・もしかしたら陥るかもという怖さと切なさ。 他3編は、誤解がもとで起こる悲劇。中でも「ねじられた偶像」は、最後まで真実が…

東野圭吾「百夜行」

今月読んだ本。 いわずとしれたベストセラー小説ですが、今頃読みました・・・。 暗く沈んだ瞳を持つ少年の父親が殺された。その愛人と思われる女性が自殺した。その女性には美しい娘がいた。 ふたりが大人になっていく中で、周りの人間に不幸が起きる。 主人公…

「クレヨン王国」の福永令三先生、死去

今朝、パソコンを立ち上げてyahooニュースを見たら、トップ記事に載っていた訃報。 福永令三氏 83歳(ふくなが・れいぞう=児童文学作家)19日、誤えん性肺炎で死去。告別式は近親者で済ませた。 愛知県生まれ。早稲田大学卒業後から文筆活動に入り、1…

湊かなえ「告白」

今日読み終わった本。 松たか子主演で映画化された「告白」、さすが話題になるだけある。 高校教師が終業式の日に、学校内で事故死したとこになっている自分の娘は実は殺された、その犯人はこのクラスの中にいる、と語り出すところから始まる。 その後、犯人や…

東野圭吾「赤い指」

最近読んだ本。 少年が少女を殺してしまった。少年の両親はそれを必死で隠そうとする。悲しい家族の物語。 本件を調べる刑事と加賀恭一郎刑事は親戚で、この家族の物語に、加賀の父子の話も重なってくる。 本筋の家族の話はただ悲しいけれど、加賀の方は・・・…

東野圭吾「嘘をもうひとつだけ」

最近読んだ本。 東野圭吾の短編集。 こんなトリックをこんな短編にしてしまって、まあ、なんて出し惜しみのないこと! もったいなくなっちゃいます。 題名:嘘をもうひとつだけ 著者:東野圭吾 出版社:講談社 発行日:2003年2月15日(講談社文庫)

東野圭吾「魔球」

最近読んだ本。 春の選抜高校野球大会の後、エースとバッテリーを組んできたキャッチャーが死体で発見される。と、同時期に、全く無関係と思われる会社に、時限爆弾が仕掛けられるという事件が起こる。 必死で生きる少年の選択。なんとも切なく、やりきれな…

東野圭吾「名探偵の呪縛」

いつの間にか、推理作家の主人公は、異世界と思われる場所に迷い込んでいた。 そこは密室だとかの殺人トリックのない世界。本格推理小説というものももちろん存在しない。 そんな中で起きた殺人事件。主人公は探偵となってそれを解く。 トリックなど馬鹿馬鹿…

東野圭吾「私が彼を殺した」

今日読み終わった本。 容疑者は三人。その三人の視点で物語が進みます。 真犯人の名前は最後まで書かれません。 ちゃんと読めばわかるよという読者への挑戦かな。 私なんかは解説を読んで、本編をぱらぱらと読み返してようやくわかりました。 もっと本気で推…

東野圭吾「悪意」

今日読み終わった本。 小説家が殺害される。その小説家の妻とともに第一発見者となった主人公の手記で始まる。 犯人は早々にわかり、後半は動機の推理。 この人の小説はいろんな形式があるんですね。すごいなぁ。どんどん読んじゃう。 題名:悪意 著者:東野…

東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」

今日読み終わった本。 ひとりで東野圭吾読書月間開催中です。 妹を殺された警察官が、復讐を目的に犯人捜しをする話。 容疑者は最初から最後までふたり。どちらかが彼女を殺したのです。 最後まで、ふたり。 最終的な推理は読者がします。 面白かったです。 …

東野圭吾「眠りの森」

今日読み終わった本。 バレエ団が舞台の殺人事件。 バレエは前によく観に行っていたので、余計興味をもって読みました。 刑事である加賀恭一郎と対になるもうひとりの主人公とも言える未緒の存在感が良いです。 不思議な魅力。 読み終わった後に、もう一度読…

宮部みゆき「誰か Somebody」

ふふふ。ついに過去一年分の記事をupし終えました。 と思ったら、読んだ本もここに記録していたんだった・・・。 ということで、たぶん今年読んだ本。 逆玉の輿結婚をして、大好きな奥様と幸せな生活を送る主人公が、義理の父で会社会長の命令で、会長の運転手…

宮部みゆき「ブレイブ・ストーリー」

最近読んだ本。 主人公は小学五年生の少年。 夏休みに大好きな叔父さんの家に行くことを楽しみにしていたり、親友と幽霊ビルを探検したり、地道にお小遣いを貯金してゲームソフトを買おうとしたりしている、普通の男の子。 突然、思ってもいなかった両親の離…

恩田陸「夜のピクニック」

最近読んだ本。 年に一度、全校生徒が80キロを歩くというイベントが伝統になっている高校。主人公は三年生で、これが卒業前の高校生活最後のイベント。 主人公の少女は、この歩行祭にある賭をした。賭が成功したら、一歩踏み出す。 それは主人公の家族の秘密…

宮部みゆき「理由」

高層マンションの一室で、4人の死体が見つかった。けれども、その4人はそこの住人ではなく、なぜその部屋で殺されていたのかわからない。 いろんな人物の視点から事件の真相が見えてくる。 直木賞受賞作。

東野圭吾「卒業」

テレビドラマにもなった「新参者」の加賀恭一郎が大学生の頃の事件。 少しずつ、いろんな話が出てきて、ゆっくり推理しながら読みたい小説。 著者:東野圭吾 出版社:講談社 発行日:1989年5月15日

東野圭吾「放課後」

最近読んだ本。 主人公は高校のアーチェリー部の顧問。校内で教師が殺される事件が起こる。主人公自身、最近、命を狙われているような気がしていた・・・という推理小説。 女子高校生と男性教師の微妙な関係性が絶妙だなぁ。 しかし殺人の動機はどうかと思う。…

宮部みゆき「魔術はささやく」

最近読んだ本。 まるで関連性のないような3つの事件。それは実は殺人事件で、次の被害者にも魔の手が伸びようとしていた・・・。 まさに魔術。 真相がわかってからの後半が良いです。 著者:宮部みゆき 出版社:新潮社 発行日:1993年1月25日(新潮文庫)

東野圭吾「名探偵の掟」

最近読んだ本。 主人公は推理小説の脇役、いつも名探偵に事件を解決されてしまう刑事。 もう、この設定がおもしろいです。 事件を名探偵より先に解決してはいけない苦労、作者の意図を読んでの行動、実は密室は嫌い・・・などなど、登場人物の目線で書かれる推…

宮部みゆき「R.P.G」

最近読んだ本。 ネット上で家族ごっこをしていたうちの「お父さん」が殺されてしまう。 実際の家族内での人間関係と、ネット上での人間関係。 家族とはなにか?を考えさせる推理小説。 犯人は誰なのか?推理しながら少しずつ読みました。 やっぱりこういった種…

宮部みゆき「長い長い殺人」

最近読んだ本。 主人公は財布! 犯人の財布、刑事の財布、探偵の財布・・・。 それぞれの財布の見た一つの事件。 切り口が斬新で面白かったです。 この人、幅広いなぁ。 著者:宮部みゆき 出版社:光文社 発行日:1999年6月20日

宮部みゆき「火車」

最近読んだ本。 休職中の刑事が、親戚に頼まれ、彼の消えた婚約者をさがす話。 読み進めていると、先の展開が見えて、あれ?前に読んだことあったかな?と思うこと何度か。でも読んだことないと思うんだよなー。すっかり忘れているだけなのかしら。 やっぱり…

山本文緒「眠れるラプンツェル」

今日からさまぁ〜ずライブですねぇ。 チケットが取れていれば、私だって小説なんか読んでないでライブに行ってますよ……。 昨日読み終わった本。 専業主婦を満喫していた主婦が、なりゆきで猫を飼い始め、同じマンションの少年と仲良くなったことで、それまで…

小池真理子「恋」

最近読んだ本。 言わずと知れた直木賞受賞作。受賞は1996年か。もう15年も前! 当時ベストセラーでしたが、その時は読もうと思った記憶がないなあ。ちょっと大人な話だと思って手が出なかったのかも。 文庫としては厚みがありますが、一気に読んでしまいまし…

宮部みゆき「龍は眠る」

今日読み終わった本。 相変わらず新潮文庫ばっかり読んでます。 Yonda?PANDA欲しい!もっと早く思い出して読み始めればよかった。30冊か…長い。 で、消費するように小説を読んでます。 あんまり趣味じゃない。 本はじっくりゆっくり大切に読んで、手元に置い…

小川洋子「薬指の標本」

最近読んだ本。 しばらく前に買って、そのまま放置されていたのを、家の整理を機に発掘したので読みました。 不思議な話。少し怖い。 しかし、私には難しすぎたようで……。 本来、幻想的でちょっと怖い日常からずれた話って、好きなんですけれどもね。 とりあ…

竹山道雄「ビルマの竪琴」

最近読んだ本。 こちらもしばらく前に買って放置してあったもの。 児童書だけあって、すらすらと読みやすい。 小学生の頃は、いくら学校で薦められても、戦争の話だからと読む気がしなかったのですが、実際読んでみると、そんな避けることもなかったなぁ、と…

帚木蓬生「閉鎖病棟」

この一週間、よく本を読んだ。 今日読み終わった本。 いつだか覚えていないころに買って、読まずに放置してあった本。 裏表紙の物語の説明を読んで、殺人事件のミステリー小説かと思ったら、全然違った(笑) 精神科医の作者が精神科病棟を舞台として書いた小…

田辺聖子「鏡をみてはいけません」

読み終わった人から譲り受けて、田辺聖子著「鏡をみてはいけません」を読みました。 朝ごはんを一緒に美味しく食べられる人と暮らすため、バツイチ子持ち小姑付の男性の家に、住み込んだ主人公。絵本作家という仕事に打ち込んだり、彼を取り巻く女性との人間関…