マラーホフの贈り物(Aプロ)

会場:ゆうぽうと簡易保険ホール S席 2階1列中央
演目&出演者:

【第1部】

「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」
ジュリー・ケント/ウラジーミル・マラーホフ

菩提樹の夢」よりアダージョ
ポリーナ・セミオノワ/アルテム・シュピレフスキー

「椿姫」
ルシア・ラカッラ/シリル・ピエール

「ファラオの娘」
マリーヤ・アレクサンドロワ/セルゲイ・フィーリン

【第2部】

白鳥の湖」より第2幕
オデット姫:ジュリー・ケント
ジークフリート王子:ウラジーミル・マラーホフ
ロットバルト:高岸直樹
四羽の白鳥:高村順子、門西雅美、小出領子、長谷川智佳子
三羽の白鳥:大島由賀子、奈良春夏、田中結子
ほか東京バレエ団

【第3部】

白鳥の湖」より”黒鳥のパ・ド・ドゥ”
ポリーナ・セミオノワ/アルテム・シュピレフスキー

「ライト・レイン」
ルシア・ラカッラ/シリル・ピエール

ドン・キホーテ」より”グラン・バ・ド・ドゥ”
マリーヤ・アレクサンドロワ/セルゲイ・フィーリン

「ヴォヤージュ」
ウラジーミル・マラーホフ

(フィナーレ 全員)

※この記事は公演から5ヶ月経った7月30日に書いています。おそろしいくらいに覚えていません。
まず、座席について。
このホールの2階1列目って初めてだったのですが、足元が狭すぎます。
中央付近の席だったので、通路側からずっと「すみません、すみません」と謝りとおして席にたどり着きました。すでに座っていた人たちも、足を引っ込めようが無いというか。席についてからも、荷物の置き場に困りました。結局、足の甲にかばんを載せている状態で観ました。
公演内容ですが、最初の「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」がかなりおもしろかったです。
真面目に踊ろうとするマラーホフと、黒縁の眼鏡をかけ、バッグを持ったまま踊ろうとするケント。ケントのやる気の無い踊りと、苛立ちながらもクラシカルに踊ろうとするマラーホフの対比がおかしい。
我慢できなくなったのか、マラーホフがケントのハンドバッグを取り上げて投げ捨てるシーンも。
もう一度観たい演目でした。
第2幕の「白鳥の湖」は、小出さんを集中してみてしまいました。清楚な感じがして好きです。ただ清楚なだけでなく、内に何かを秘めている感じ。
「ライト・レイン」は、なんというか、ルシア・ラカッラのあの柔軟性の素晴らしいさ、身体能力の高さは良くわかったのですが、どうも、私はその彼女の柔軟さが苦手で…。
美しいというよりも、怖くなってしまうんですよね。許容範囲を超えてしまうというか。
どうも、今回も駄目でした。
マラーホフのソロの「ヴォヤージュ」は哀愁が漂っていて素敵でした。もっと宙に舞ったりする作品も見たいのですが、もうお歳でしょうか。
そんなマラーホフですが、フィナーレではふわりと高く優雅に飛び上がり、私の周りからもため息ともつかない歓声があがっていました。
やっぱりすごいです。
勢いをつけて跳んだ、重力で着地した、という感じがまったくしないんですよね。足で跳び上がったのではなく、羽根でも生えていて飛んだのじゃないかという。そして自分の意思で、地面に戻りたいタンミングに戻ってきた、というかのような。
できるだけ長く、このジャンプを見せ続けて欲しいものです。