ボリショイ・バレエ団「ファラオの娘」

会場:東京文化会館
台本:ピエール・ラコット
演出・振付:ピエール・ラコット(マリウス・プティパによる1862年の同作品をモチーフとする)
音楽:チェーザレ・プーニ
装置・衣装:ピエール・ラコット
主なキャスト:
< アスピシア > スヴェトラーナ・ザハーロワ
<ウィルソン卿/タオール>セルゲイ・フィーリン
< ラムゼ >   ナターリヤ・オシポワ
< 漁 師 >   ユリー・バラーノフ
< 漁師の妻 >  エカテリーナ・シプリナ
< 猿 >     岩田守弘

※この記事は公演から3ヵ月近く経った7月31日に書いています。「楽しかった」ことは覚えています。

「ファラオの娘」はいままで観たことがなく、噂でとても楽しめる演目だときいていたので、見ることができて嬉しかったです。
評判どおり、いろんな場面があって面白かったのですが、生憎とまだゴールデンウィークボケでして、睡魔と闘いながら見ていました。
これでつまらなければ熟睡していたところですが、ずっとおきていたと思います。ええ、思ってます。
ただ、これも「ラ・バヤデール」のときと同様、音楽はずっと途切れなくなっていたのですが、どうも場面が変わるのが早かったような、なんて。
パンフレットを見ても、そんなシーンがあっただろうか、と思うところがあるのですが、これは本当に自信を持って、「そんなシーンは無かった。パンフレットとは違った」といいたいのですが、どうなのでしょう。
だっておもしろかったし、寝ていたなんて、そんなはずは無いと思うのですけれど。
この舞台でも、「ラ・バヤデール」のときに感じた、異教徒を奇異としてみる目と似たようなものを感じました。まだこちらのほうが、異国への憧れというか、肯定的なものも感じました。
ラストシーンはなんだか感動してしまいました。
ウィルソン卿がピラミッドの元で目を覚まし、ああ、夢だったのかと思っているところに、アスビシアの幻影が彼を慕うように、守るように現れる。
はたしてただの夢だったのかどうか…?というファンタスティックな感じが好きです。
バレエ団を問わず、是非もう一度みたい演目です。
蛇足ですが、この公演のときのチケットの半券が見つかりません。公演チケットはほとんどとってあるのでとても悲しいです。なので、当日の席が今回は載せられませんでした。はい、もちろん覚えておりません。

NBS 日本舞台芸術振興会←公演の概要が載っています。