牧阿佐美バレヱ団「白鳥の湖」

会場:ゆうぽうと簡易保険ホール S席 1階18列 上手寄り
音楽:P・Ⅰ・チャイコフスキー
演出・振付:テリー・ウエストモーランド(プティパ/イワノフ版による)
指揮:堤俊作
管弦楽:ロイヤル・メトロポリタン管弦楽団
主な配役:
<オデット/オディール>青山季可
<王子ジークフリート> 逸見智彦
<フォン・ロットバルト>森田健太郎
<白鳥たち大4羽> 橋本尚美、吉岡まな美、笠井裕子、坂梨仁美
<白鳥たち小4羽> 奥田さやか、小橋美矢子、竹下陽子、坂本春香
<パ・ド・カトル> 佐藤朱実、橘るみ、今勇也、中島哲也
<ルースカヤ>  田中祐子
チャルダッシュ> 柄本奈美、ムラット・ベルキン
<スパニッシュ> 橋本尚美、吉岡まな美、塚田渉、菊地研
ナポリターナ> 小松見帆、細野生

※この感想は公演から2ヵ月近く経った8月1日に書いています。記憶が薄れてきています。

この公演は、オデット役の青山季可さんの主役デビューということで、さわやかなステージでした。
青山さんのオデットは、最初ちょっと馴染んでいない感じがしたのですが、オディールはとても素敵でした。
迫力、というよりも、鮮やか。
悪の役どころなんだけれど、どこか透明というか。とらえようによっては、根っからの悪、罪悪感の欠片も無いオディールということになるんでしょうか。逆にそれがピュアに見えるという。
こ、怖いかも。
それも初オディール故なのかもしれません。何度も演じるうちにまた解釈が深まったり変わったりして、もしかしたら別のオディール像をつくっていくのかもしれないですね。
そういう変化を見続けられたら楽しいなと思いました。
逸見さんの王子は素敵でした〜。
この方の王子は、生活感がなく、まさに「おとぎ話の王子様」なので、クラシックバレエの王子役にはまるのだと思います。
特にソロが良かったです。
白鳥の湖」は、思い出すと自然と曲が頭の中で流れ出してしまいます。「くるみ割り人形」もかな。個人的にチャイコフスキーの曲が好きなのかもしれません。
カーテンコール時に、逸見さんが青山さんを祝福しているというか、「よくやった!」という声が聞こえてきそうな感じで。観客の拍手も、自分やステージ全体への拍手、というよりも、青山さんへの拍手として受け止め、それを喜んでいるように見えました。
私の妄想かもしれませんが(笑)