モーリス・ベジャール・バレエ団「バレエ・フォー・ライフ」

会場:ゆうぽうと簡易保険ホール S席 1階19列前後 中央付近
振付:モーリス・ベジャール
音楽:クイーン、ウォルフガング・A.モーツアルト
衣裳:ジャンニ・ヴェルサーチ
照明:クレマン・ケロル
演目&出演者:
イッツ・ア・ビューティフル・デイ:カンパニー
フレディ: ジュリアン・ファヴロー
タイム/レット・ミー・リヴ:カンパニー
ブライトン・ロック:カトリーヌ・マリオン
ヘヴン・フォー・エヴリワン:ステファン・ブリ
天使:ヴィクトル・ヒメネス
アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー:エリザベット・ロス
モーツァルトコシ・ファン・トゥッテ
カインド・オヴ・マジック
モーツァルト「エジプト王タモス」への前奏曲
ゲット・ダウン・メイク・ラヴ
モーツァルト「協奏曲21番」:ティエリー・デバル、カルリーヌ・マリオン
シーサイド・ランデヴー:カトリーヌ・スアナバー
テイク・マイ・ブレス・アウェイ:ルース・ミロ
モーツァルトフリーメーソンのための葬送音楽」:ジル・ロマン
Radio Ga Ga:ドメニコ・ルヴレ
ウインターズ・テイル:オクタヴィオ・スタンリー
ミリオネア・ワルツ那須野圭右
ラヴ・オヴ・マイ・ライフ−ブライトン・ロック
ボヘミアン・ラプソディ:ジュリアン・ファヴロー
ブレイク・フリー(フィルム):ジョルジュ・ドン
ショー・マスト・ゴー・オン:カンパニー

※この感想は公演から1ヶ月半経った8月1日に書いています。記憶が薄れてきています。
モーリス・ベジャール氏は、今回の来日公演前にドクターストップがかかって同行していなかったそうです。
この前のボリショイ「ファラオの娘」に続き、これのチケット半券も見つかりません。おかしいなあ。
この日はものすごい寝不足で、そしてはじめてもモーリス・ベジャールの舞台ということで、もしかして寝ちゃうんじゃないかとか、好みじゃなくて辛いんじゃないかとかいろいろ心配したのですが、無駄でした。
寝不足は寝不足ですから、もちろん眠かったです。体は眠りたがっていました。
でも、寝られないんです。
好みじゃないかもというのも考えすぎで、普通に見られました。身構えすぎな自分が恥ずかしいです。
最初、ステージは真っ白なシーツで覆われていて、そこからダンサーひとりずつ、シーツの下から体を起こしてくる。そんな場面から始まりました。
妙にステージが近く感じられてドキドキしました。
印象的だったのは、病院が舞台のような「モーツァルト/協奏曲21番」。看護師の押しているふたつのストレッチャーにはそれぞれ男と女が横たわっていて、ストレッチャーが近づくたびに、互いに手を伸ばして求め合います。
その前では、派手な衣装の男女が楽しそうにダンス中。しかし、最後はその男女もストレッチャーに乗り、運ばれていきます。生と死が錯綜しているというか、あれこれはどういうこと?とストーリーを考えてしまう演目でした。
それから、Radio Ga Ga。これは、なんというか、せまい箱の中(観客側の側面と天井が開いている箱)のなかに、どんどんセミヌードな男性が入っていって、ひしめき合いながら踊っている(というかうごめいている?)のですが、これがおかしかったです。でも、笑う場面じゃないようで。ちょっと「?」でした。
ジル・ロマンのフィルムは、ステージ中央に映し出され、それをダンサーたちが、座ってじっと見ている。その光景が、神聖なものをみているようで良かったです。
カーテン・コールでは、90%くらいの人がスタンディング・オベーションをしていました。私も睡魔を倒すくらい集中してみてましたが、ちょっとそこまで感動、というのとは違ったので座って普通に拍手を送りました。
またいつか、年月をおいてからもう一度見てみたい公演です。

NBS 日本舞台芸術振興会←公演の概要が載っています