「胡蝶」〜能とバレエの宴

会場:文京シビックホール 大ホール S席 1階10列 中央付近

能「胡蝶」
<里の女 胡蝶の精> 観世清和
<旅の僧> 森 常好
<間> 山本則孝
<笛> 藤田六郎兵衛
<小鼓> 観世 新九郎
<大鼓> 亀井広忠
<太鼓> 観世元伯
<地頭> 岡 久広

バレエ「胡蝶」
<蝶の精> 笠井裕子
<嵐の精> 逸見智彦
<能管> 藤田六郎兵衛

「胡蝶」〜能とバレエの宴、に行ってきました。
今回が三回目の公演だそうです。初演は2002年。能とバレエの間に、森英恵さんと牧阿佐美さんの解説があったのですが、そのときに牧さんが、初演のころはダンサーも若かったし、能管にあわせるのが大変だった、という話をされていました。
能は、まるでわからないので、とりあえずパンフレットを買って開演前に読んでおきました。読んでおくとわりと聞き取れますね!次元が低くてすみません。
衣裳は森英恵さんがデザインをした揚羽蝶の描かれている、薄黄緑の衣裳。大きな袖がふわっと軽そうでした。
が、マイクがいちいち衣擦れの音を拾うんですよね。これは音響的に失敗ですよねえ。ずっといろんな音が気になりました。能楽堂じゃ聞こえない音だし、聞こえるべきでない音なのでは?詳しくないですけれども。
ホールだからといって、シーンとしてみているんだし、もう少し何とかしようがあったと思います。残念。
最後には紙ふぶきが舞ってきれいでした。舞台の假屋崎省吾さんの立花とも良く合っていました。
バレエはどうやら、蝶が嵐の精にいたぶられながらも、美しく成長する話。牧阿佐美さん振付。
ダンサーの身体って綺麗ですね。最初、蝶はまだ幼虫なのか、全身白タイツなのですが、これが身体のラインをはっきり見せていて、そのときに綺麗だなあと思いました。バレエダンサーなんて細いだけか筋肉質か、なんて思っちゃいそうですけれど、笠井さんは女性として美しい身体だなあと思いました。
嵐の精の逸見さんは、昨日は白鳥の湖の王子だったわけですが、今日の方がサポートが自然で良かったです。緊張感もあって。
音楽は能管。動きも、普段クラシック・バレエに見られないような、日本的な動きが取り入れられていました。
また観たい!と思うようなバレエでした。今度はいつ見られるのでしょうか。