劇団EXILES「太陽に灼かれて」

会場:品川プリンス ステラボール S席 1階後方中央
脚本:和田憲明
演出:岡村俊一
出演:MAKIDAI、MATSU、USA、AKIRA、下宮里穂子 、平沼紀久秋山真太郎、松村健二、小林直己 、大山鎬則(ナイロン100℃)、松本有樹純(北区つかこうへい劇団)、黒川恭佑 、こぐれ修(劇団☆新感線
ゼネラルプロデュース:HIRO

数日前に突然、EXILEのチケットがあるからあげる、と言われてライブだと思ってチケットを見てみたら、劇団EXILESと書いてあり、なんだそれ、とネットで検索。
EXILEが定期的に公演を行うような、本格的な劇団を立ち上げたらしい。今回の劇の内容は、平和国家日本が核兵器を持つことで、アメリカからの真の独立を実現するという熱狂にとりつかれた、若きテロリストの話らしい。
というだけの知識を得て会場へ。
会場のステラボールってどこにあるんだろう、と思ったら、品川プリンスの水族館や映画館のそばでした。
ホール内は、随分と横長でした。端のほうの人とかちゃんと見えたのかな?そして床に段差がないので、後ろの方だった私たちは、人の頭で、舞台の低い位置で行われていることは全く見えず。結構床に横たわるシーンが多かったので、ストレスでした。床に段差がつけられないなら、ステージを高くするとか方法あるんじゃないの?凝った創りの舞台装置の割りに、評価できない設計でした。
今日は2回公演。私はマチネに行ってきました。
以下、これから観に行かれる方の興味を削ぐ可能性がありますので、ご注意ください。
先に進む前にもう一度注意です。
既に見られた方も面白くない内容かもしれません。
ちょっと辛口な感想です。
それでもOKならば、どうぞ。
・・・って、なんでこんなに気を遣ってるんだろう(笑)文字にしてみたら、自分でもびっくりするくらい辛口になったからかな。
それでは。

物語は過激な内容。人を殺したりテロを計画したり、核兵器をネタ盛り込んだり。
演出は、怖かったです。急に大きな音がしたり。赤を多用するところとか。ドキドキしました。
でも、人間じゃない?存在についてはなんかなあ。ついていけない部分も多々あり。そういう設定自体は面白いと思うんだけれど、どうもモノに出来ていないというか。
笑えるシーンもあるんだけれど、本当に笑い声がおこったのは一箇所だけ。うーん。ところどころの席で「くすっ」ていうのは他にもいくつかったのですが。劇全体の不気味な雰囲気のせいかもしれない。でもそれを緩和したくて笑いを入れてるんだろうから、もっとウケる予定だったんじゃないのかな。
全体的に、説得力に欠ける感じでした。なんかふわふわしている。まだ始まって3公演目だったようなので、千秋楽近くに行ったほうが良かったのかな?って、興行なんだから、本来、初日から完成したものを見せるのが当たり前なんですけれどね。
定期的に公演を続けていく劇団だそうなので、何年か後にもう一度、このタイトルをやってみて欲しいと思いました。きっともっと良くなるはず。期待もこめて。
EXILEのファン的には、普段見られない一面が見られて、楽しかったんじゃないのかな。本業は役者じゃないからって甘い目でも見てあげられるし。
それにふわふわしてたのも、今日だけか、公演前半だけかもしれない。ファンだったら、そんな姿を見るのもそれはそれで楽しいし、何回行っても新鮮っていうのに繋がるし。
私的には、最後のダンスが一番良かったです。格好良かった!
じゃ、ライブ行けば?(笑)
・・・ここで終わりにしようと思ったんだけれども。
読み返してみると自分で感じているよりも厳しい感想に見える!
行って良かったと思っていますよ〜。貴重なもの見られたし、ダンスは格好いいし、演技だって予想より良かったです。普通にプロの役者と比べるからこういう感想になっちゃうだけで。
あと、重いテーマのものは難しいですね。「あそこは駄目だったけれど、すごく楽しかったからOK」ってならないし。楽しいというより、考えさせられるストーリーだから。
なんとも惜しい公演でした。今後に期待。