牧阿佐美バレヱ団「白鳥の湖」

会場:ゆうぽうとホール
演出・改訂振付:テリー・ウエストモーランド(プティパ/イワノフ版による)
音楽:ピョートル・I.・チャイコフスキー
美術:ボブ・リングウッド
指揮:アンドレイ・アニハーノフ(ミハイロフスキー劇場 音楽監督兼主席指揮者)
管弦楽:ロイヤルメトロポリタン管弦楽団
主な配役:
<オデット/オデール>青山季可
<王子ジークフリード>逸見智彦
<王妃>坂西麻美
<パ・ド・トロワ>佐藤朱美、笠井裕子、中島哲也
<フォン・ロットバルト>保坂アントン慶
<白鳥たち大4羽>橋本尚美、吉岡まな美、笠井裕子、坂梨仁美
<白鳥たち小4羽>佐藤朱美、柄本奈美、加藤裕美、坂本春香
<パ・ド・カトル>田中祐子、坂本春香、今勇也、清瀧千晴

そつがなく、美しく、感動の舞台でした。
二幕の白鳥たちの綺麗に揃った優雅な舞は、それはもう、眠気を誘うには十分でしたが、頑張りました。せっかく目の前で美しいものが展開されているのに、勿体無いですからね。でもやっぱ、眠いのは眠いのです。
逸見さんの王子も素敵でした。綺麗な踊り。
青山さんのオディール、王子をだますのを楽しんでいる感じ。とても生き生きしていて。
一昨年の六月、この同じふたりのキャストで白鳥の湖を見たのですが、そのときも青山さんはオディールがいいなあ、と思った記憶があります。逆にオデットはいまいちなにか足りない気がしたのですが、今日はそういうマイナスは感じは受けませんでした。
感動したのは、やっぱりラスト。
オデットと王子を失った白鳥たちがロット・バルトを追い払うところ。
ですが、あれって、そういう解釈であっているのかな?
最初、絶望したオデットが湖に飛び込んで入水自殺して(白鳥なのに?)、王子があとを追って、その様子に見た白鳥たちが怒りでロットバルトを追い払い、で、みんなして後を追って。魂の世界で結ばれたオデットと王子と再会したのかと。
でももしかして、オデットがロットバルトに立ち向かっていって、王子もそれに続き、白鳥たちも続き、見事敵を倒して、オデットと王子に白鳥たちが敬意を持って平伏した、というハッピーエンドなの?
前見たときはどう思ったんだろう。