ベジャールの「くるみ割り人形」

会場:東京文化会館 S席 1階24列下手
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ピョートル.I.チャイコフスキー
キャスト:
< ビ ム > 高橋竜
< 母 > 吉岡美佳
<猫のフェリックス> 松下裕次
<M...(マリウス・プティパメフィスト、M...)> 首藤康之
<妹のクロード、プチ・ファウスト> 高村順子
<光の天使> 高岸直樹、野辺誠治
< 妖 精 > 井脇幸江、西村真由美
<マジック・キューピー> 飯田宗孝
<スペイン 闘牛士> 氷室友、小笠原亮、宮本祐宜
<中国 バトン> 佐伯知香
< アラブ > 西村真由美-首藤康之
< ソ 連 > 田中結子-長瀬直義
<フェリックスと仲間たち> 松下裕次
< パ リ > 高木綾-平野玲
<グラン・パ・ド・ドゥ> 小出領子-木村和夫

東京バレエ団の、モーリス・ベジャールくるみ割り人形」を見てきました。これを見るのは初めて。見たことのないバレエを観るのが久しぶりだったので、いつもする予習をせずに行ってしまいました。なので、第一幕は、楽しいし綺麗なんだけれど、話はさっぱりわからず。休憩時間に見本でおいてあるパンフレットをささっと読んでお勉強。なるほどね。
主人公のビムは、7歳で母を亡くしたベジャール自身。ビムが見る楽しい夢は、ベジャールの少年時代の思い出。バレエへの憧憬。母への愛。
切なくも楽しい作品でした。基本、好奇心あふれた少年の眼から見た、キラキラした世界だからでしょうか。
首藤さんのM...、素敵でした。やっぱり動きが綺麗。ベジャールの振付が美しく映えます。品のある色気があります。
そして今日一番感動した小出さんと木村さんのグラン・パ・ド・ドゥ!凄すぎる。完璧。ベジャールの作品の中にあって、ここだけ忠実にマリウス・プティパクラシックバレエの世界なので、空気が変わるというか、お客さんの目が違うんじゃないかと思うんですけれど、本当に安定感があって、そんな緊張感をものともしない演技。さすがです。やっぱり小出さん好きだなあ。今日来て良かったと思いました。
ベジャールの世界とクラシックの世界を両方堪能できて、いい舞台でした。