桐野夏生「リアルワールド」

読み終わった人から譲り受けて、桐野夏生著「リアルワールド」を読みました。
衝撃的な結末が待っている、高校生たちのひと夏の物語。面白かったです。
なにより、登場人物の女子高校生たちの姿がリアル。
友人関係とか、心の内で思っていることとか。
自分が高校生だった頃のことを思い出しながら読みました。
作品の紹介として文庫版カバーの後ろに、「高校生の心の闇を抉る長編問題作」とあります。
そうか、闇だったのか…。私の心にあったものも。みんなにあったものも。言われると確かにそうだなあ。あの頃はそれが自然で、その中で生きてきたけれど。


著者:桐野夏生
出版社:集英社
発行日:2006年2月25日 文庫化