二葉亭四迷「浮雲」

浮雲 (新潮文庫)

浮雲 (新潮文庫)

最近読み終わった本。
言文一致の文章で書かれた小説だと学校で教わっただけで、実際どういった話か読んだことがなかったので読んでみた。
読み始めはこの文章が読みづらい上に、*印の注解がやたら多くて、いちいち本文の後の注解ページに行ったり来たりするのが面倒で読み進まなかった。*注が、1ページに10個ということもザラ!そのうち、別に注解を読まなくても大体わかる、と気付き、すべて見るのはやめた。意味がわかる言葉でも、これがあると現代とは違う意味なのかと思ってわざわざ確認していたのだけれど、見てみると別段変わりなく、知ってるよそんなの、という言葉が多い。
注を気にしなくなってからはスピードもつき、文三とお勢、昇の三角関係の行きえも気になって読み進む。小説に描かれたその後が気になる。